soramame

2011年1月25日火曜日

レトロゲームミュージアム

♪【レトロゲームミュージアム】♪


お題 ≪サンサーラ・ナーガ その7≫


白い竜を見たラクシャサは、喜んで関所を通してくれました。
抜けた先には2つ立ち並ぶ寺院。これがマハンガとマハトマか。


片方は男の坊さん、もう片方は女の尼さんばかりがいる寺院。
またまたありがたーい説法がいろいろ聞けましたよ。
人の世界と竜の世界を分けたのは、互いの世界のバランスを
保つためであったが、それが最近崩れ始めていること。
聖なる竜の世界であるリタ・サテイアへ行くには
2つの寺院のどこかに眠る、2つのバジュラというアイテムが
必要なので探してみろなんてことを言われます。
2つの寺院はそっくりなようでどこかが違う。そこがヒントだと。


うーん、どこだろ。寺院を行ったり来たりして違いを探します。
こんなところで間違い探しをさせられるとは思いませんでしたが
ようやくポイントを見つけると地下道へワープ。
抜けた先で、そのバジュラの片方を発見しました。


もう片方は寺院の大僧正が持っていて
本当に竜の世界にいく勇気があるか?なんて念を押してから
バジュラを主人公に渡してくれました。ふたつそろったら
不思議な力でいきなりワープ! させられたその先は
リタ・サテイアへとつながるどこかの関所でした。


ここでもまたラクシャサ鬼がいて、
この先が竜の世界、リタ・サテイアだと教えてくれます。
しかも、一度行ったらもう二度と戻れないので覚悟しろよと
ムダにビビらせてくれちゃったりもします。
なんかそろそろラストダンジョンっぽい雰囲気ですねえ。
ここで反対側の出口へ戻れば、何故か今まで入れなかった
お城の王様の部屋の裏へと通じているので
そっから街へと必要な買い物を済ませに戻ることも可能ですよ。
しっかし王様、やったら名前が長いですね、、、、、


もうコレ以降はお金も必要ないので
ありったけの獲物を売り払い、回復アイテムを買いまくります。
持てる上限に限りはありませんのでそりゃもう買えるだけ。
心とアイテムの準備がそろったら、いざ竜の世界へ!
長い塔を上りきったその頂上からワープして辿り着いたのは、、、
「はらたま リタ・サテイア支店の便所」でした。何故に?!?

そこはアルシンハが経営しているという
はらたま、リタサテイア支店でありました。
はらたまの経営者がアルシンハだったってのも意外ですが
もっと意外だったのが、そこにアムリタがいたってこと。


あなたも聖なる竜に会いに来たんですね〜と話しかけると
どうやら様子が違うようですよ。
「あれは、、、あいつは伝説の聖なる竜なんかじゃなかった!
 あいつは私の竜を殺してしまったんだ」
?何でしょう。これでハッピーエンドじゃなかったんでしょうか。


はらたまの外へ出てみると、そこはエメラルド色に輝く異世界。
ここがリタサテイアか〜と眺める間もなく
アルシンハが現われて、慌てて主人公にこう告げます。
「伝説の聖なる竜はすでにヤツに食われてしもうた。
 今この世界を牛耳るのは悪の化身、カオスドラゴン。
 ココまで来たんならついでぢゃ。どうか退治してっておくれ〜」


この終盤も終盤になって、今更ながらに悪のラスボス登場。
そりゃRPGはラスボスがいないと締まりませんけどねえ。
、、、、、、、、、仕方ない、最後のクエストやってやりますか。


外は細く曲がりくねった道が迷路のように絡み合うダンジョン。
カオスドラゴンの居場所の方角さえも教えてくれない
役立たずのアルシンハを横目で睨みながら途方にくれる主人公。
攻略サイトがなかったら、散々迷ったあげくに
異世界の最強モンスターどもにボコボコにされていたでしょうな。
てんりゅう、こつりゅう、しんえいりゅう、、、、
もはやココまで来れば獲物なんぞ貰っても何の役にも立たないので
逃げて逃げて逃げまくる主人公と白竜くんは
やっとの思いでカオスドラゴンの洞窟へと辿り着きました。


内部はワープワープを繰り返すこれまた極悪ダンジョン。
道順を間違えないよう慎重に進んだ苦労の末に
やってきましたよカオスドラゴンの元へと。


カオスドラゴン。フィールド画面ではドデカイ白竜だったのですが
いざ戦闘シーンに入ると小さく顔部分だけしか表示されませんでした。
迫力不足を嘆きながらも、ヤツと目があうと途端に催眠状態に。
あーれー。


そっから先は、カオスドラゴンが見せる幻覚との戦いでした。
故郷のばっちゃん、アムリタ、はらたまの立ち食いそばのプロ、
ターラ、ターラのヒモ、盗賊、そして自分の影、、、、、
懐かしの面々と何故か戦わなければならないシュールな展開へ。
心を鬼にしてそいつらの幻影を倒しきったなら
正気に戻ってのカオスドラゴンとの最終決戦です。


幻覚との戦いの最中では、どこからかアルシンハの助言がありました。
「カオスドラゴンを倒せるのは、竜が一生に一度だけ
 放つことができる伝説のブレスだけぢゃ、、、、」


そんなこと言われたって、どうやったらんな技だせるんだっての。
わからないまま、出来る限りの戦いを続けるふたりでしたが
遂に回復アイテムも尽きて万事休すか。。。。と覚悟したその時。


≪ブギャーーーーーーーッ!!≫
≪ブギャーーーーーーーッ!!≫
≪ブギャーーーーーーーッ!!≫
≪ブギャーーーーーーーーーーーッ!!≫


ここで何の前触れもなく、白竜がその伝説のブレスを連発!!
主人を守ろうとする気持ちが奇跡を生んだのでしょうか。
白竜、ブレスを何度も吐き続けます。カオスドラゴンにダメージ、
ダメージ、ダメージ、ダメージ、ダメージ、、、、、


そして通常のブレスと同じく、少しずつ減っていく竜のHP。
60、40、20、、、、そして遂にはHPはマイナスへ。
あ、あ、、、あぁ、、、ダメだよ、、それ以上やったらもう、、、
−10、−30、−50、−70、、、、、、もうやめてーーっ!


HPがマイナスになるのなんて、RPGで初めてみましたが
これはなかなかに泣ける展開ですねぇ。
こうして伝説のブレス攻撃により、
カオスドラゴンは倒れることになるのですが
白竜もまた、力尽きてしまうのでした。


悲しんでいる主人公は、ふと白竜の亡き骸の下から
ひとつの「にじいろのたまご」を見つけます。
白竜の忘れ形見と、持ち帰る主人公。
元の世界に戻るとお城では世界の危機を救った英雄を称える宴が。
王様が、アルシンハが、そしてアムリタが、
主人公の苦労と栄光を称えてくれますが、
掛け替えのない相棒を失った主人公の心はどこか晴れません。


王様は、竜は何も残さなかったのか?と聞きます。
そういえば、、、、と手持ちの虹色のタマゴを眺めた
主人公の手の中で、「パキパキッ」とヒビ割れる音がします。
やがてそこには新しい命を芽吹かせた、竜の赤ちゃんが
こちらを愛しげに眺めていたのでした。。。。。。。。。END

最初は旅の目的もわからずのただただ育成RPG状態でしたが
後半はだんだんと旅ものらしくなってきて、最後はじんわりと。。
謎解きやストーリー展開についてのヒントや道標が少なく
少々荒っぽい作りではありましたが、既存のRPGとは
狙って一線を隔した仕上がりには確実に成功したといえるでしょう。
かわいいキャラデザインやお供の竜くんに対する思い入れも充分で
確かに熱烈な女性ファンが多いというのもうなずけましたよ。
あとはも少し戦闘の攻撃バリエーションが多ければよかったですね。


サンサーラナーガ