お題 ≪魔鐘 その1≫
アイレムから出たアクションRPGです。
舞台は剣と魔法な中世ファンタジー世界。
プレイヤーはマイヤー王子となって
悪いモンスターどもを退治するってなお話です。
パスワードによる中断OK。コンティニューも無制限。
敵を倒してお金を貯めて武器を強化。
ハートの器を集めればHP上限値もアップ。
マップ上の7つのダンジョンを巡ってボスを倒せば
晴れてラスボスへの扉が開くと。そういう段取り。
はて、これだけみると、その造りはかの名作
【ゼルダの伝説】とほとんど同じなはずなのに
あぁ、こうも評価が分かれてしまったのはなぜかしら。
思い返してみても、あんまり楽しかった印象は薄いですよね。
ノックバックで崖から落っことされて一発死。
碁盤マス目状なダンジョンは迷うわ出られないわ。
敵は硬い、攻撃は痛い、弾(剣)は1発しか撃てない。
とにかく友達の誰もクリアしたという噂を聞いたことがない
いわゆるクソゲーとして認識が世間の大半だったと思います。
でもですね、やってみればそれなりに面白かったんですよコレ。
攻略サイトでマップも教えてもらって、
アイテムの効能、金稼ぎに最適なポイント、
果ては隠しアイテムの配置なんかまでバッチリ把握してやれば。
子供時代のあの苦労はなんだった?!ってぐらいにサクサク進む。
嗚呼、ネット時代バンザイww
要するに、パワーアップ系レトロゲームに有りがちだった
「序盤が一番むずかしい」って悪パターンだったんですねぇ。
そうと分かりゃぁね〜。もうちょっとね〜。
ゲーム中にヒントでも撒いて導いてくれりゃ違ったのにと。
中途半端に有名な分、余計に惜しいと感じた一作なのです。
実際、クソゲー偏見の目を解いてみれば
敵キャラなどのドット絵は、結構細かく丁寧に描いてあるし、
BGMも場面に併せて何種類もカッコイイ名曲が流れるし、
地下迷宮の広大さ、アイテム種類の豊富さは
さながら往年のパソコンRPGのような大容量だしと
素材の質だけを見ても、なかなかの奮闘ぶりだったのですよ。
そして序盤の貧弱な装備を抜け出した先に広がっていたのは
ようやく充分遊べるアクションRPGになってた適度な難易度。
そうか〜、ここまで辿り着ければ違ったのかもしれんな〜と
再プレイの後、このような意外な再評価に至った次第です。ハイ。
それではどういう風にプレイすればクリアできたのかを次回。