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2011年2月9日水曜日

レトロゲームミュージアム

【レトロゲームミュージアム】

お題 ≪道〜TAO〜 その2≫


やあ!みんなこんにちは!ぼくの名前は『ぼく』。
このゲームの主人公さ。
これからみんなにこのすばらしい傑作ゲームを案内するよ。
なぜいつものレビューと違ってこんな形を取るのかというと
客観的な解説にするよりも主観的な一人称形式で書いた方が
読んでるみんなにより深く感情移入してもらえると思ってね。
ようする洗脳しや


  ポカッ! 


痛いっ!誰?


 ≪ワシは示申様じゃ。よけいなことは言うでない≫


あっあなたはラウムさま!


 ≪だから先に名前をバラすんじゃない。今はまだ示申様でよい≫


わかりました神様!


 ≪字が違う。神でなく「示申」が正しいのじゃわかったな≫


はーい。示申様。こうですね。


 ≪ゲームで詰まったところがあったら、このワシが正しい道を
  教えてしんぜるでのう。何も考えずに言う通りにするのだぞ≫


ありがとうございます示申様。どうぞお導きを!


 ≪よしよしそれではゲームスタートじゃ。レッツ、天道!≫


ぼくは大きな寺院のある村、アンゴルモアに生まれたんだ。
今世界は異常気象や、得体の知れない魔物によって荒廃した世紀末。
こんな世の中じゃ、示申様におすがりするしかないってことで
ちまたじゃいろんな有象無象な宗教団体が花盛りさ。
でもぼくはまだ生まれたばかりのただの子供。
そんな小難しいことは最初は全然わからなかったんだけど、、、


  ポカッ!


「またこの子は!朝っぱらから甘えるんじゃないよ!
 母ちゃん化粧で忙しいんだからあっちいって遊んといで!」


、、、、、、、、いきなり冒頭、厚化粧の母ちゃんにどなられて
しぶしぶ遊びに出かけたぼく。いつみても慣れないなぁあの顔。
村の近くの森には、こないだ隕石が落ちてきたとかで
研究員さんとか偉い教授とかが来ていた。
教授は大発見じゃ!とかなんとか騒いでたけどよくわからないや。
今度は村の中心にある、カダルカジャマ寺院に行ってみよっと。


ここは昔のとっても偉い初代大僧正、ハットク・マラさまが建てた
カダルカジャマ寺院。村のひとびとはみんな、ここに通って
ハットク・マラさまが書いたありがたい経典、
マハーマラ・スートラの教えを守って暮らしているんだ。
即身仏となられたハットク・マラさまのミイラが拝める
本堂の他にも、経典を納めた塔や、世界を守る四聖獣の一体が
祭られているってウワサの宝物殿なんてのもあるよ。
一通りみて回ったら、今度は村の外へ行ってみようかな。


村の外のけもの道を歩いていると、見知らぬおばあさんが
カダルカジャマ寺院へ行きたいのでおんぶしていってくれと
頼んできたよ。誰だか知らないけど困った人には親切にしなきゃね。


こうしておばあさんを連れて寺院へやってきたんだけど、、、
「ひょっ!ひょっ!ひょっ!経典は貰っていくぞ!」
あっ、、、、、おばあさんは魔物だったんだ!
赤フン姿の魔物は塔の経典を奪ってあっという間に逃げちゃった。
当然寺院は大混乱。。。。。。。。ぼく知ーらないっと。


とぼけた振りをして本堂へ行ってみると
今の大僧正さまが青い顔をして子供のぼくに頼みごとをしてきた。
「きみこそ選ばれた子供だ。頼む、魔物から経典を取り戻してくれ。
 その代わり、きみに貴重な法具である八卦のひとつ
 『こうぼくいれ』をあげよう。そして残りの八卦を全て集め、
 ハットク・マラさまの教えを広めて世の中を救っておくれ」


何が「その代わり」なのか全然わからなかったんだけど
こうしてぼくの不可思議な冒険は始まったんだ。。。。。。