お題 ≪ゲバラ≫
実在の人物である
キューバ革命の英雄、チェ・ゲバラを主人公にした
縦スクロールシューティングゲームです。
内容はいわゆる「怒」「戦場の狼」系の戦争ドンパチゲーム。
1988年にSNKから発売されました。
スイッチを入れるといきなり
「キューバ革命の英雄、チェ・ゲバラに捧ぐ」と
デカデカと信奉心ありありの宣言がなされて
ちょっとヒキますけど、中身は割りとしっかり遊べますよ。
独裁者バティスタ将軍の占領する宮殿を目指して
史実よろしくレジャーボートでキューバに上陸する
我らがゲバラ(1P)とカストロ(2P)。
市街地、炭鉱を次々とたったひとり(もしくはふたり)だけで
攻略、占領していくその姿は正にありえねーゲーム。
無数のキューバ軍を相手に縦横無尽の大暴れを繰り広げます。
さすがは英雄さんです。
トップビューの戦場を、上方向に進んでいきます。
十字キーで移動。Aボタンでマシンガン、Bボタンで手榴弾。
敵を倒すと出るT、S、Fなどの武器パネルを取ると
ショットガンやらロケット砲やらの強力な武器を装備し、
群がる雑魚兵士を大量になぎ払うことが出来ます。
これが同系ゲームと比べても、かなり強い武器のバランスなので
割と難易度は低めで、爽快にサクサク遊べると思います。
得にFの火炎放射器は、威力、射程距離、弾幕の広さ共に
バツグンの性能で、ほぼこれのみでドンドコ行けちゃう。
他にも途中にいる捕虜を助けて得点を稼いだり、
乗り込んで突き進むことができる敵の戦車があったりするのは
後続のゲームらしく、いろんな要素ごった煮のパクリ具合。
おいしいところは残さずいただいてる。その潔さは素敵です。
ただ、パクリばかりでもなく、こりゃアイデアだなぁと
感心したのが、高速トロッコに乗って坑道を滑走するステージ。
途中線路が右に左にと折れ曲がったりするのですが、
その際にこう、グリグリと背景が90度回転していくんですよね。
スーパーファミコンなら回転・拡大縮小機能がありましたが
ファミコンでこれをやろうとすれば、角度が変わった背景を
一枚一枚差し替えて表示する方法しかなかったでしょうね。
なかなか手間の掛かる演出をがんばっていた事に拍手。
通常ステージのボスキャラは、戦車だったり
バズーカ担いだ大男だったりと、まぁ普通なのですが
ラスボスのバティスタ将軍戦はというと、
宮殿の屋根の上から将軍がロケット砲やら手榴弾やらを
鬼の様に打ちまくってきます。
それだけでも強いのに、屋根の上には巨大な砲台が4基も。
まずはそれら砲台を全部片付けるのが撃破の先決という
なかなかに歯ごたえのある最終戦でしたよ。