お題 ≪道 〜TAO〜 その8≫
そこからの展開はあっという間に早かった。
やがてぼくは、トキヨウのキラキラ組の親分が
あの刑務所で助けてくれたおおもとはじめさんだった事を知り、
トキヨウの怪しい天宝教団が配ってた「あみたま」が
実は市民を魔物化してしまう恐ろしいものだったことを突き止めた。
各地を巡って悪いあみたまを市民から回収して回るうちに、
魔物たちを影から操る大ボスの名が【ヒスター】であると聞いた。
天宝教団とは、奴らが人間達を魔物に変えるために作り出した
インチキ宗教団体だったんだ!これはぼくがなんとかしなければ。
マニブラのぶちぞう(気孔拳鳩尾アタック)も手に入れ、
最後の街ビシャマンダへと来たぼくは、水不足で喉が渇いてるという
女性に、以前汲んでおいた水筒の水を与えると、
お礼にとこの女性からまた、ありがたいお話を聞かせてもらったんだ。
「三宝を極める事を【得道】すると言うのよ。
得道すれば、【心眼】が開かれるの。
八卦が全てそろい、3つのしょくだいに火が灯された時、
本当の示申様が天界より降りられて、三宝を授けてくれるのよ」
「人間には、隠された第三の眼【心眼】と言う眼があります。
それが開かれた時、超能力を遥かに超えるパワー。
示申通力が体に宿り、永遠の極楽天国へと行けるのです」
「心眼のことを別名【玄関】とも言います。
目・耳・鼻・口。顔には4つの穴、口があるわね。
ところがもう1つ。5番目の口があった。そう、心眼のこと。
その口を【玄関】と言うのです。
家の入口を玄関と言うのも、その名残なのです」
「ヒスターは、第三の眼を得るために魔の法力で竜巻を起こし、
世界中の動物をさらった訳です。その目玉をくりぬいて、
自分の顔に埋め込む実験をしましたが、
人間でなければ第三の眼が開かないことを悟ったのでしょう」
「今度は家来の顔に目玉を埋め込んでみましたが、
結局、無駄な事だと気付いたようです。
そこで、余った目玉をプラスチックで固め、
あみたまと言う御守を作って、売りさばこうと閃いたんです。
あれを使っていると、ヒスターの魔力で魔物になってしまいます」
「最後に、この世を救うメシア様の名前を教えてあげます。
その名は【天然古沸(てんねんこぶつ)】 覚えておいてね」
うーむ。動物達をさらっていったのはそういうことだったのか。
目玉を額に埋め込むとは、なんて気色悪いことを。
しかも余りをプラスチックで固めて売りさばこうなんて
おのれヒスター悪どい奴!
ぼくはビシャマンダで新たな武器「夜叉の独鈷」と
八卦「かみのしょくだい」を手に入れ、街を後にした。
それにしてもこの世を救うメシア様、天然古沸かぁ。
やっぱりそれってもしかして、ぼくのことなのかなぁ。。。。
いつだったかメシア様の名前を知りたがってた坊さんに
天然古沸の名を教えてあげると大層喜ばれて
スワジスターのぶちぞう(気孔拳下腹パンチ)を貰ったよ。
更にトキヨウの護摩符屋で貯まってた「キョモン・ロクゾン・
ブンギョク・レンジョウ・ブキョクの護摩符」も貰ってきた。
これで護摩符は6枚になったよ。
そして、キラキラ組のおおもとはじめの娘、よしこさんが
天宝教団のアジトに連れて行かれてしまったと聞くと
ぼくの正義の怒りはついに頂点に!
このメシア、天然古沸様が悪を許しちゃおけねぇと、
ぼくは天宝教団のアジトへと殴り込みをかけることにしたんだ。
ここまでの八卦
こうぼくいれ しものしょくだい いんようのうつわ こうろ
まっこうのいれもの かみのしょくだい
ぶちぞう
アジナのぶちぞう サハスラのぶちぞう ビシュダのぶちぞう
アナハタのぶちぞう マニブラのぶちぞう スワジスターのぶちぞう
護摩符
トンロウの護摩符 キョモンの護摩符 ロクゾンの護摩符
ブンギョクの護摩符 レンジョウの護摩符 ブキョクの護摩符
《次回につづく》